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ヴァイオリンViolin

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弦楽器の歴史起源については諸説ありますが、弦を擦って音を出す擦弦楽器(さつげんがっき)は、元々、モンゴル辺りの馬頭琴、アラビアのラバーブや、中世にオリエントから伝わったレベックという楽器などが起源と云われているようです。

『ヴァイオリン』という言葉はイタリア語から派生したもので、北イタリアをはじめヨーロッパ各地の絵画や文献でも度々ヴァイオリンが描写されており、レオナルド・ダ・ヴィンチにより描かれたヴァイオリンに似た楽器の設計図も残存しています。

最初期の製作者としては、ガスパロ・ディ・ベルトロッティ、アンドレア・アマティ、ガスパール・ティーフェンブルッカーなどが知られ、当時は舞踏の伴奏、世俗音楽の楽器として使用されていました。アンドレア・アマティの1565年頃の作品が現存する最古のヴァイオリンとして語り継がれています。

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フォークミュージック、民族音楽で使われるヴァイオリンのことをフィドルと呼びますが、中世期に用いられた擦弦楽器の一種である中世フィドルは当時、各種呼称があり、フィドル (fiddle) 以外にも、ヴィエール (vielle)、ヴィウオラ (viuola)、フィーデル(Fiedel)とも呼ばれ、後のヴィオール属やヴァイオリン属の祖先と見なすことができます。

初期のものは、堅い木をくりぬいた胴体に柔らかい共鳴板を貼り付けたような構造であり、硬い胴体に共鳴板を貼り付けるという構造は、基本的にその後も続きました。胴体は楕円型または卵形のものが多く、弓を使いやすくするためのくぼみを側面に持つものも多かったようで、共鳴板には孔 (サウンドホール) が空けられています。弦の両脇にC字型あるいはf字型の1対の穴が開けられていることが多く、駒や指板は、それを持つものと持たないものが両方ありました。

15世紀頃までには、胴体とネックが明らかに分離され、テールピースや駒をもつ、ヴィオール属やヴァイオリン属に類似の形状のものが誕生します。

ヴァイオリン(フィドル)は、楽器としての完成度は並はずれており、改良を重ねて徐々に現在の形になった訳ではなく、1550年ごろ突如として、完全な形で誕生したと云われています。フィドルとヴァイオリンにさらに共通して云えるのは、現代の女性奏者に美人が多いということです。

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16世紀後半頃から、イタリア北部の小都市・クレモナがバイオリン製作の中心となっていきます。その町で多くの名工が幾多の銘器を生み出していきました。そしてその技術は一族ごとに代々引き継がれ、今も尚、クレモナのバイオリンは世界中の演奏家たちに愛され続けています。

17~18世紀になると、イタリア・クレモナではニコロ・アマティ、ヤコプ・シュタイナー、ストラディヴァリ一族、ガルネリ一族など著名な製作者が続出しました。なかでも、アントニオ・ストラディヴァリとバルトロメオ・ジュゼッペ・ガルネリ・デル・ジェスは非常に有名で、現在でも彼らが製作した弦楽器を超える名器は未だに存在しないとさえ云われています。

アントニオ・ストラディヴァリのヴァイオリンの音は、甘くしなやかで、明るく艶やかな繊細さが特徴と言われています。一方、ガルネリ・デル・ジェスはかなりワイルドな生涯を送った人物としても知られ、その生き様が反映されてか、彼の作る作品は荒々して力強い、深みのある音色が特徴だと伝えられています。

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18世紀以前に作られた楽器のほとんどは、演奏される曲の音域に合わせて改良されており、これらを『モダン・ヴァイオリン』、修理を受けず原形を保っているものを『バロック・ヴァイオリン』と呼称します。また、イタリア製ヴァイオリンにおいては、著名な製作者が手掛けたヴァイオリンを製作時期によってオールド(1700年代後期まで)、モダン(1800年~1950年位まで)、コンテンポラリー(1950)年位以降)と分類しています。

世界では歴史の長いヴァイオリンですが、日本で弾かれるようになったのは明治以降です。

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ヴィオラViola

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ヴィオラはヴァイオリンから派生した楽器です。

18世紀後半から中音域を持つヴィオラ特有のやわらかな音色が作曲家などの間で注目されはじめ、ヴァイオリンよりも五度低く調弦されるため、低音域が拡大されており、大きさの規格は現在でもはっきりと統一されていません。バロック時代には、アルト音域をきれいに演奏できるやや小型の楽器と、テノール音域に適したやや大型の楽器が平行して製作されました。弦の素材も17世紀までは裸のガット弦でしたが、18世紀になってからはC線はガットに金属線を巻いて補強され、19世紀にはG線も巻線による補強が行われるようになりました。

現在では、金属弦を巻いたスチール弦が一般的ですが、楽器を音量豊かに鳴らすための工夫であると云えます。

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チェロCello

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チェロは16世紀頃、当時最低音を出していたヴィオローネと呼ばれる弦楽器から発達したと云われています。

ヴァイオリン族の中で、ヴィオラ・ダ・ガンバにあたる音域の楽器が小さなヴィオローネということで『ヴィオロンチーノ』と呼ばれていたものが訛り、ヴィオロンチェロ Violoncello (現在のチェロの正式名称 : Vc) となりました。最初に誕生したチェロは、ガスパロ・ディ・ベルティロッティ(1542-1619)が製作したものと云われています。

18世紀以降になると、より音量が出せるようにと指板が長くなり、駒や弓の形状にも手が加えられ、現在のスタイルが確立します。この改造後の仕様をモダン・チェロ、歴史的楽器で改造されていないものをバロック・チェロと区別することがあります。また、エンドピンで楽器を支える方法は19世紀後半になってから一般化したもので、それ以前は、ヴィオラ・ダ・ガンバのように両膝に挟んで弾いたようです。

ヴァイオリンなどと共に、18世紀頃作られたものが最高の芸術品として評価されています。

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コントラバスContrabass

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コントラバス(独: Kontrabass / 英: Contrabass / 伊: Contrabbasso)は音楽における音域の区分の一つで、バスのオクターブ下に位置付けられます。

ウッドベースは元々はヴァイオリン族ではなく、ヴィオール族に属します。ヴィオール (Viole) というフランス語は、イタリア語のヴィオラ Viola と同様、古くは擦弦楽器の総称であったとの見解があり、17~18世紀フランスにおいては、イタリア語のヴィオラ・ダ・ガンバと同じ楽器を指していました。歴史的にはヴィオラ・ダ・ガンバ属の最低音域であるヴィオローネ(イタリア語で『大きなヴィオラ』の意)が前身で、後にヴァイオリン属の特徴を取り入れたと考えられています。

独特の特徴として、なで肩の形状、平らな裏板、4度調弦、弓の持ち方などが挙げられます。

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